2015年4月23日木曜日

ストリート・キルタン


ここ数ヶ月にわたって行ってきた新プロジェクトを
喜びとともに今日ここで紹介したいと思います。
その名も“ストリート・キルタン”!

私はチャトゥールアーナンダです。
シュリー・ピータ・ニラヤの音楽を統括しています。

この活動は去年の6月に始まりました。
グルジとロンドンのテムズ川の遊覧をした際に
船のデッキでキルタンを行いました。
そこでインスピレーションを得たことがきっかけです。


昨年の6~7月にかけて、ドイツのいくつかの都市でキルタンを行いましたが
センターでのイベントの多忙さゆえ継続できずにいました。
追いうちをかけるように寒い時期が到来しました。
ドイツの冬がどれほど寒いかは多くの方はご存知でしょう。
暖かいシーズンが来るまで再開することはないだろうと考えていました。


ストリート・キルタンの状況に関してグルジから質問されました。
私たちが活動していないことを知ると、グルジは気を良くはしていませんでした。

彼は私に毎週キルタンを行うよう促しました。
そうして今日に至り、毎週の日曜日にいつも違った街へと足を運んでいます。
ヴィースバーデン、フランクフルト、リンブルク、マインツ、コブレンツ、バット・シュワルバッハなど
どれほど寒かろうか、地面が凍りつていようが関係なく行ってきました。
(-7℃の中やったこともあります。)


メンバーは毎回変わり、宿泊しに来たゲストの方が参加することもあります。
そもそもキルタンを歌うこと自体初めてという方や
音楽はてんで苦手だけれども参加したいという方も。
それぞれの参加者はとても貴重な存在です。
私たちみなのハートの中には神の愛の発電機があり、
このグループに参加することで、誰もが大きな役割を果たします。

雰囲気は準備練習などしないのにとてもリラックスしています。
自分たちで車を運転して向かいますが、
グルジに思いと行動を委ね、土壇場で目的地を変えることもあります。
参加者は4~5人の時もあれば、20人以上のときもあります。

何人いるか、何を歌うか、どこに行くか、誰がやるかなど重要ではありません。
とにかく通りや公園、地下鉄などの公共の場に赴いて、
神とグルへの愛を以ってキルタンを行うことが重要なのです。

まるで神の御名の刻印を道に押して行くようにして、
道を霊的に活性化していくのです。

見知らぬ人々に出会い、神の御名を歌い、彼らに微笑み、ともに微笑み、
そして彼らが私たちに微笑みかけてくるのです。
手を振ってくれる人や、一緒にリズムに乗って体を動かしてくれる人、
興味を持って質問してきてくれる人も・・・。
私たちに意識を向けてている人や、真剣に質問してきた人などには
グルジの写真とチラシをあげるようにしています。


私はこのプロジェクトを“Kirtanizing the Cities(街のキルタン化)”と呼んでいます。
この活動が持つ非常に高いポテンシャルを私は知っています。
神の御名はこの世界における唯一の避難所です。
もし誰か1人に神の御名を歌わせることができれば、それは大成功と呼べるでしょう。
街に繰り出して、幾重もの愛と喜びのヴァイブレーションを伝えることがきれば
それだけでも十分なのですから。


私からのすべての帰依者へのお願いです。
みなさんもぜひ街でキルタンを行ってみて下さい。
これは1人のプロジェクトではありません。
自分はグルジの帰依者であって、バクティ・マルガファミリーの一員であると言うのなら、
あれこれ考えずに何人かの仲間をつれて外へ出て、神の御名を歌って下さい。
そうしてあなたと出会うすべての人の中に秘められた神を、呼び覚ますことができるのです。
ジェイ・グルデーヴ!


これらはストリート・キルタンに参加した人々の体験談です。

“自然と成り行きでストリート・キルタンへ初めて参加することになりました。
シュリー・ピータ・ニラヤで素晴らしい講師チャトゥール・アーナンダによる
ハーモニウム講座を受けていた際、急にキルタンをしようという話になりました。
即決で参加することに決め、ハーモニウム講座はまた別の日に行うことにしました。
(※ハーモニウムとは、下の写真でチャトゥールアーナンダ氏が持っている赤い楽器です。)
急いでランチを済ませ、マインツへと向かい、人でいっぱいの通りで歌いました。
たくさんの人たちが手拍子とともに私たちに加わってくれました。
中には私たちに質問をして興味を持ち、センターを訪れたいという人までいました。
スワミ・クル、タンダフ・クリシュナ、チャトゥールアーナンダと話している時、
バジャンが非常に深い霊的ヴァイブレーションを持っていること、
それを聞いた人々は誰でもその恩恵を受け、ハートが祝福されることを教えてくれました。”

‐タラ(ケルン)


“バジャンのヴァイブレーションが通り過ぎる人々に与える効果は、とても驚異的でした。
まるで、ポジティブ・ウィルスとでも言いましょうか、
人々は微笑み、アイコンタクトし、うなずき、撮影する人や、
一緒に歌ったり踊ったりする人もいました。
中でも子供の反応の仕方は感動的でした。
彼らの目はまるでチョコや装飾でいっぱいのクリスマスツリーを見ているようでした。
キルタンに参加させてくれたグルジの祝福に心から感謝します!
ハリ、ボル!”

‐マタジ トゥスティ
※センターでは女性をマタジ、男性をプラブと呼びます。


“ストリート・キルタンは、
みなが一緒になって神の御名を歌う喜びを広める素晴らしい方法と言えるでしょう。
人々のハートにタッチし、わずかながらでも神の愛を経験する機会を与えることができるのです。
人にとっては人生で初めてのことかもしれません。
グルジはこう言っています。
"神の御名を聞くことが人生で1度しかなかったとしても、
ある魂にとっては、それで十分なのです。"
ですから、私たちの歌が人の人生にどういう影響をもたらすかなど想像もつきません。
人生の行く先を変えてしまうかもしれません。
少なくともほんの少し神へと進路を変えることはできるでしょう。

それに、我らがグルデーヴへの愛でハートが満ちた人々と一緒になって街に繰り出すというのは
とても楽しいイベントなのです。
そして彼らは世界中の街にこの愛を花開かせる強い願望を持っています。
やがて、この星全体が彼の至福の御名の中へとダイヴしてしまうまで。

ですからみんなで街へ行って彼のために歌いましょう。
ジェイ・グルデーヴ!”

‐ヴィーナ


“バクティ・マルガが街までバジャンを歌いに行くと聞いて、
「行きたい!」と思いました。
チャトゥールはとても親切で、バジャンの美を私に教えてくれた人です。
次の日コブレンツへ行きました。
15人のグループで、素晴らしい経験でした。
バジャンを歌いながら街を歩きました。
その時の人々の反応は、みなほとんど同じで、
まず驚きと好奇心の混ざったような顔を見せ、新しいものへの懐疑心も見え隠れしていました。
しかしほんの数秒で、私達は友好的な笑顔を引き出すことができたのです。
子供が私たちを見た時のリアクションは、ひときわ印象的でした。
子供たちは音楽を気に入り、
魔法にかけられたように魅了された子供たちを
親が引きずっていこうとする姿もしばしば。
とても楽しく有意義な午後となりました。
私は今後もみなを誘って参加するつもりです。”

-マーカス(ヴュルツブルク)


“ストリート・キルタンにおいて
みなが一緒になって神のために歌い踊る姿はとても良いものです。
最も感動的だった経験をお話しましょう。
私は撮影をしていて、ある人の一団が通りかかりました。
突然不意をついたように愛の波が私を飲み込みました。
歓喜に満たされ、とどまることなく笑顔が溢れてきました。
それはまるで愛の川が通りを流れているようで、
そこから愛と喜びがあたり一面や人々に打たれかかっているようで、
私はその川の前に立っていました。
それだけでなく、同じ愛の波によって周りにいた人々が
確かに影響を受けていることを私は“知る”ことができました。
彼らは何が起こっているのは、知る由もありませんでしたが…。
本当に素晴らしい祝福でした。”

-ナーリニ


“ストリート・キルタンは、私たちが神の愛をじかに伝えいける機会です。
アシュラムの中に住んで以来、外の街と触れる機会は限られていました。
この隠遁生活は霊的集中の助けとなる一方、
世界が喉から手が出るほど必要としている神の愛を、共有する機会が限られます。

私たちがバジャンを歌っているとき、
人々の好奇心に満ちた顔を見るのはいつも喜ばしいことです。
子供たちの神の御名に対する直観的反応はよく目に映ります。
彼らの顔が喜びで明るくなっていく様は、とても素敵です。
霊性の兄弟姉妹たちとともに街に出てキルタンを行うことは、
家族としての繋がりをよりいっそう強めてくれます。
家族がお互いを助け合うように、参加者一人一人は周りに強さを与えてくれます。
私たち自身を変えてくれた神の愛を、
帰依者たちが一緒になって広めている姿を見れる機会に感謝しています。
私が気づいたのは、キルタンとはこの私たちの変容、
つまりは神の愛を自分たちの内に閉じ込めないで、
まだそれに気づいていない人々と分かち合う1つの方法であるということです。”

カラン


最後に、フランクフルトで私自身が経験した面白い出来事をお話しましょう。
私たちが歓喜のうちにキルタンを行っていると
男女2名の警察官が近づいてきました。
みなの頭に考えがよぎりました。「これは面倒なことになりそうだ!」
男性の警察官と話をすることになり、一体どういうことかと尋問されました。
神の御名を歌っていただけです、と答えました。
ひょっとして政治的活動のために行っているのかと警察官は再び聞いてきました。
私たちは政治的ではなく、霊的な人々の集まりである旨を伝え、
さまざまな神の御名をただ歌っていたと言いました。

私たちプラブたちと男性の警察官が話している時、
もう一方の女性の警察官は、マタジたちと話していました。
やはり何の目的かを聞かれていました。
特に隠れた意図などなく、神の御名を楽しく歌っていただけだと伝えました。
すると彼女は、

「あなた方を別に止めるつもりはないわ。
もしあなたたちを再び見つけた時に、
千人もの人だかりがあなたたちを取り囲んでいたら、
私たちは対応する義務があるでしょう。
だから、歌の意図を知っている必要があったのよ。」

私たち
「そこまで全く考えていませんでした。」
彼女
「いいじゃない、考えなくて。そのほうが良いわ。」

ハリ ナーム サンキルタン キ ジェイ!

チャトゥールアーナンダ

※1つストリート・キルタンの素晴らしい動画を紹介します。
普段は歩きながらやるのがメインですが、雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。


※バクティ・マルガ10周年記念フェスティバル