A Decade of Love
愛の10年
愛の10年
シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの愛のミッションの物語。その製作秘話。
今年の始め、7月10日から12日まで開催されたバクティ・マルガ10周年記念祭への準備を進めていたところ、私たちのミッションの最初の10年の歴史を綴った本を製作することを決めました。これに参加した私たちのすべてにとって明確であったことは、この本をとても特別な本にすること、全体像まで伝えるような素晴らしい視覚的演出や、私たちの愛するグルジの素晴らしきミッション、愛の使命に関する簡潔で魅力的な考察の数々を取り入れることでした。
端的に言うと、私たちは結局、それを製作する時間がありませんでした。なので後回しにしましたが、私たちの手の平から時間は再びするりと消えていったようでした。しかし幸運にも、グルジからの愛に満ちた厳しい背中への一押しにより、2015年のクリスマスにはなんとか間に合わせることができました。2016年がせまっているため、この時期が最初の愛の10年の最終局面とも言えます。振り返ってみると、成し遂げてきたことを振り返るには完璧なタイミングではないでしょうか。私たちは運命がこの日だけをこの本の出版に選んでくれたことに、とても幸せを感じます。たくさんの特別なことが起こった2015年をあますことなく網羅し、最初の10年を見事に締めくくる機会を与えてくれました。今、私たちは新時代に深くダイブする準備が整いました。しかし、それが後々どういう意味を持ってくるか、がさらに重要です。
グルジの使命にふさわしい本を製作することは、私たちチームにとって大きな挑戦を意味しました。
いわゆる片手間で1人か2人の人間だけで完了できるようなプロジェクトではありませんでした。より広大な努力が求められ、これが必要としていたふさわしい集中を注ぐため、私たちの日常の義務から離れなくてはなりませんでした。同時に、正式なデッドライン(期日)も守らなくてはいけませんでした。つまり、絶対に2015年のクリスマスまでには、出版しなくてはいけませんでした。さもなくば、デッド(死亡)です!もちろん文字通りは死にませんが・・・意味は伝わりますね?
4週間以内でこれを実現させるというのは、私たちの一部にとっては、ミッション・インポッシブル(不可能なミッション)のように思われました。しかし、振り返ってみると、とても相応しいというか・・・なぜならバクティ・マルガはそれ自体が、多くの点においてミッション・インポッシブルを具現しているからです。グルジがこの10年で築き上げたものは、息を飲むほどの傑作と言えるでしょう!大小さまざまな奇跡から成る、彼最大の奇跡です。そべての原因であるグルジという賢者の石によって、金属から黄金へと変わった人々の物語と経験談です。彼が私たちを、その壮大な作品の共同制作者として選んでくれたことは、何と素敵なことでしょう!
中途半端な出来のものを出版することなどできないことを、私たちは知っていました。あまりにリスクが大きすぎます。私たちのグルの使命の物語、歴史を綴るわけですから。したがって、この数週間、この実現に向けて大規模なチームが集中して作業に取り組みました。最後には、文字通り、日夜働くことになりました。成功するためには、私たちが正真正銘のチームとなるより他、しかたありませんでした。お互いが常に「Yes」と肯定しあうことです。コンセプト、文章、写真、デザイン、何であれ誰かが担当したものを、別の誰かによって修正、編集させ、それからさらに3番目の人が同じことを繰り返しました。見ていてとても素晴らしかったことは、私たちが互いを信頼していたこと、次の人による貢献が、さらに良いものを生み出すという信頼を持っていたことです。「私」、「私の」という意識はなく、彼(つまりグルジ)と私たち、という心持ちでした。グルジの帰依者たちが、プレッシャーの中ともに成長する姿を目の当たりにしたのは、これが初めてではありません。あちこちでちょっとした不和が起こることは時々あっても、重要な時になると、私たちはともに成長し、1つになります。
徹夜の仕事とともに本を完成させた時、私たちは1年で3度目ののラートリ(眠らない夜)をしたこと気づきました。シヴァラートリ、カルティク・ナイト、そして愛のミッション・ラートリです。残りの人生で決して忘れることのない瞬間の1つです。自分のすべてを出し尽くした時、生命力の最後の1滴まで振り絞った時のことです。私たちは死ぬほど疲れていましたが、死んではいませんでした!私たちは生きていました。なぜなら、私たちは全開のバクティ(献身)を生きていたからです。
終わりに、この本はただの年表ではありません。シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダのミッションの最初の10年を、最も重要なこと、神の愛を、強力なまでに思い出させる起爆剤となるようにまとめ上げたものです。神は、人類を目覚めさせ、内に宿る愛を再発見させるため、サットグルとして顕現します。サットグルと彼のミッションは一体です。もし私たちがグルを愛しているなら、もし私たちが神とその創造物と愛しているなら、私たちは自然と「彼の愛を広める」という彼のミッションまで愛しく抱きしめるようになります。つまり、私たちは自分たちが受け取った愛を、自然と周りに広めたくなるということです。
愛の10年を振り返ってみると、それはたくさんの愛を受け取った期間であったと表現できます。今は新たな時代です。ちょうど新しい10年の始まりとともにスタートするこの時代は、愛の共有を象徴しています。実のところ、(無条件に)共有することで、私たちは以前よりさらに受け取るようになります。これは愛の秘密です。受け取るためには、与えないといけません。あなたは勇敢に、自分のいるべき場所にいる必要があります。あなたが望む場所ではありません。しかし、真の献身は、必要を願望に繋げてくれます。言い換えれば、あなたがいるべき場所へ、あなたは行きたくなるということです。
ミッションはマインドで把握することのできないものです。グルも神も同様です。しかし、この本は少しムルティと似た働きをします。時間と空間を越えたより広大な真実にアクセスするための、物質的玄関口のようなものです。この本が提供するユニークな機会を使って、新時代の成功の鍵を、あなたが楽しみながら見つけてくれることを願っています。
-スワミ・ヴィシュワクルナンダナーナンダ
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