2015年12月16日水曜日

バクティ・マルガによるストリート・キルタンの一年



自分の街の歩道を、あなたが昼食を買いにお店に向かって歩いている時、遠くで音楽が聞こえているのを想像してください。区画の角を曲がった時、あなたは全身白い服を着た人や、ジーンズとTシャツの人、ドーティやクルタ、サリーさえ着た人たちのグループを見ます。彼らは楽器を持って感情を抑えることなく歌っています。いつもであれば、内公的な見知らぬ人々がただ行き交う灰色の街で、彼らはそれぞれ額にティラクを付け、手を叩きながら歓喜しています。どういうわけか彼らの笑顔があなたにうつます。世間を気にしないで「ラーデー!ラーデー!」と歌いながら通りをゆっくり行進していくこのバクタのグループを見て、あなたは笑顔になります。

ストリート・キルタン神の名前を詠唱することを通して神の愛を広げるという概念は、何世紀もの間存在しています。ベンガルがストリート・キルタンの発祥地で、輝かしい聖者シュリ・チャイタニヤ・マハプラブによって開始されました。年月を経て、ISKCON(クリシュナ意識国際協会)と呼ばれる組織が、西洋文化にこの習わしを普及させました。特に、空港やニューヨークのタイムズ・スクエアで。 

もしあなたがシュリー・ピータ・ニラヤを訪れたことがあるなら、その時あなたはおそらく

「Bhaja Nitai Gauranga Radhe Shyam, Radhe Shyam, Japa Hare Krishna, Hare Rama:バジョー ニタイ ゴーラーンガ ラーデー シャーム ジャパ ハレ クリシュナ ハレ ラーマ」

というマントラを聞いたことがあるでしょう。センターでは毎日、このマントラが朝9時から夜9時まで絶え間なく寺院で、コミュニティの祈りを挟みながら唱えられています。しかし、このマントラは実際どんな意味なのでしょう?


マントラは、幾つかの部分に分けることができます。まず最初に、私たちは奉仕を捧げています(Bhaja:バジャ)。なんの奉仕でしょう?私たちは、シュリ・ニッティヤーナンダ(チャイタニヤの仲間)とシュリ・チャイタニヤ・マハプラブの特質、すなわち哀れみと献身を、世界のために振動として伝えます(Nitai-Gauranga:ニタイ・ゴーラーンガ)。この奉仕は何のために行われるのでしょう?哀れみと献身を広めることは、人生の目的の達成、シュリ・ラーダー・クリシュナ(ラーデー・シャーム)の蓮華の御足に導きます。最終的に私たちはこの奉仕をどのように行うのでしょう?これは、マハ・マントラ(ジャパ ハレ クリシュナ ハレ ラーマ)の詠唱を繰り返すことを通して、すべて達成されます。

このマントラがどういう意味かの知識を持って、そしてチャイタニヤ・マハプラブのような偉大な聖者のインスピレーションから、バクティ・マルガはストリート・キルタンの伝統を心から信奉してきました。昨年の12月から毎週日曜日、ドイツの様々な都市の周辺でストリート・キルタンを行ってきています。


シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの要請で、スワミ・ヴィシュワカンジャローチャナーナンダ(かつてのチャトゥールアーナンダ)が、このプロジェクトをリードしてきています。スワミ・カンジャローチャナは、毎週ストリート・キルタンが継続して行われるというグルジの希望を確実なものにするために、並外れた努力をしてきました。ここ1年の間、スワミ・カンジャローチャナは、ストリート・キルタンのパワーを証明する思いがけない体験をしてきました。キルタンについて何も聞いたこともない人々が、神々の名前が発する愛に惹かれてきました。それにまつわる話は数えきれないほどあります。というのも、ストリート・キルタンに影響を受けた1人1人が、ユニークな存在だからです。

ストリート・キルタンの実践は、歩道の観客のマインドとハートを開くだけでなく、参加者の物事の見方を変えるのにも役立ちます。恥ずかしいのが普通なので、多くの人々は最初は、公の場に出て行って見知らぬ人々の前で歌うことを躊躇します。少しの勇気とスワミ・カンジャローチャナのような人たちからのサポートで、その後彼らはとても鼓舞され、自分たちの町でもストリート・キルタンのグループをスタートさせたいとしばしば願います。

ストリート・キールタンは、神々の名前の振動を通して、周りの環境を高める奉仕です。何百年も存在してきていますが、ストリート・キルタンはまだ西洋文化の中では新しい概念です。ストリート・キルタンの発展と将来は、人々に霊的な世界の直の体験を即座に与えることのできる、公の場での人類への奉仕をしたいと願う帰依者たちにかかっています。これは、ハートを開き、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダとバクティ・マルガを人々に知らせる方法です。スワミ・ヴィシュワカンジャローチャナーナンダは、世界中にストリート・キルタンを広めることについて情熱的です。そして、誰かが現行のストリート・キールタンのグループに加わることを助け、また、ストリート・キルタンのグループを始めて、日曜日の午後、見知らぬ人々のハートに届く旅をすることを熱望する誰かを助けることを望んでいます。


もしあなたが、ストリート・キルタンについてのもっと詳しい情報を知りたければ、スワミ・ヴィシュワカンジャローチャナーナンダにEメールで連絡を取ってください。
vishwakanjalochanananda(アットマーク)bhaktimarga(ドット)org

以下で、シュリー・ピータ・ニラヤからのストリート・キルタンの定期的な参加者の一人からの証言を読むことができます。

「ストリート・キールタンは、私たちが行き、直に神の愛を広めることができる時です。私がアシュラムに住んでから、私の外の世界との接触が限られています。そして、この隠遁生活は、私が霊的なことに集中することを助けてくれますが、世界が極度に必要としている神の愛を分かち合う機会を限定してもいます。

私たちがバジャンを歌って通り過ぎる時に、好奇心の強い表情を見ることは、いつも心を強く捉えます。私はしばしば、子供たちが神々の名前に対して、なんて直観的な性向を持っているんだろうということに、気がつきました。何度も彼らの顔は喜びで輝き、彼らは音楽に引きつけられているようです。ストリート・キルタンは、私に強い家族意識を与えてもくれます。家族がお互い助け合うように、全てのメンバーがグループの残りのメンバーの強さを増し、私たちはみんな、神々の名前を歌い素晴らしい時間を過ごします。

私は、帰依者たちが集まってきて、私たち一人ひとりを変容させてきた神の愛を広めるのを見ることができるのをありがたく思っています。ストリート・キルタンは、この変容を分かち合い、この神の愛を分かち合う一つの方法です。それを自身の内に閉じ込めずに、むしろ神々の名前を詠唱する美しさをまだ経験していない人たちと分かち合うために。」 -クシャルアーナンダ


新年はもうすぐです。大晦日をシュリー・ピータ・ニラヤで、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダとバクティ・マルガの家族たちと一緒に過ごしましょう:
http://www.bhaktimarga.org/events/new-years-eve