ヒンドゥー教において、トリムルティ(3大神)は、ブランマー、ヴィシュヌ、シヴァです。それぞれの神が、特定の役割を担っています。ブランマーは創造神、ヴィシュヌは維持神、そしてシヴァは破壊神です。この3神が一体となって、最高神ナーラーヤナの主要な3つの顕現を現しています。シヴァラートリにおいて、今回は、シヴァ神の破壊的性質に焦点を当てていきます。
始めは、シヴァ神はとても厳しい印象を受けるかもしれません。幽霊や悪魔と一緒にいたりすることでも有名なシヴァ神ですから、ボーレーナート(シヴァ神の御名の1つ)に簡単に評価を下しがちです。しかし、シヴァ神の祝福なくして、人はあらゆる目標の中の最頂点、ナーラーヤナの成就を実現することはできません。
シヴァ神の破壊的性質を理解するためには、彼の破壊の全体像、背景を理解する必要があります。例えば、シヴァ神がナタラージとして破壊のダンスをする時、彼は娯楽のために全宇宙を破壊するわけではありません。彼は宇宙を破壊するのは、それによって新しいものが創造されるためです。そしてこの破壊は、物質的次元にのみ起こるものではありません。
霊性の道では、ハートを覆い、私たち皆の内に座す神の存在を隠している、カルマやサンスカーラの層を取り除くことが私たちの目標です。神の存在を本当に感じるためには、どうにかしてその層を払わねばいけません。この層を破壊して魂の永遠性を解き放つのが、シヴァの性質です。それが、シヴァ神が「マハーカーラ(全ての時間の主)」とも呼ばれる理由です。
ヒンドゥー教では、カーマ・デーヴ(愛の神)が、シヴァ神にパールヴァティーへの興味を抱かせようと試みたお話があります。シヴァの妻であったサティが肉体を去った時、タパスヤに没頭し、誰にも邪魔されたくありませんでした。しかし、巻き起こっていた事情のため、デーヴァたちが介入し、カーマ・デーヴは、シヴァ神をパールヴァティーと恋に落とすという任務を与えられていました。しかし、計画はうまくいきませんでした。
霊性の道では、ハートを覆い、私たち皆の内に座す神の存在を隠している、カルマやサンスカーラの層を取り除くことが私たちの目標です。神の存在を本当に感じるためには、どうにかしてその層を払わねばいけません。この層を破壊して魂の永遠性を解き放つのが、シヴァの性質です。それが、シヴァ神が「マハーカーラ(全ての時間の主)」とも呼ばれる理由です。
ヒンドゥー教では、カーマ・デーヴ(愛の神)が、シヴァ神にパールヴァティーへの興味を抱かせようと試みたお話があります。シヴァの妻であったサティが肉体を去った時、タパスヤに没頭し、誰にも邪魔されたくありませんでした。しかし、巻き起こっていた事情のため、デーヴァたちが介入し、カーマ・デーヴは、シヴァ神をパールヴァティーと恋に落とすという任務を与えられていました。しかし、計画はうまくいきませんでした。
シヴァ神が、愛の神の計画に感づいた時、彼は怒り、第三の目から出た炎を使って、カーマ・デーヴを焼きました。たちまち、カーマ・デーヴは灰の山と化しました。最終的には、これはカーマ・デーヴにとっての祝福となりますが、このストーリーには深い象徴的意味合いがあります。
カーマ・デーヴは、愛の神です。この「カーマ」は、「欲望」や「色欲」を意味します。このストーリーにおいて、シヴァ神がこの欲望を灰へと焼きました。絶対者に至る妨げとなるもの全てを破壊することが、シヴァ神の務めです。シヴァ神の祝福を得ることで、容易に死の恐怖を克服し、マインドが知覚する二元性を超越します。
シヴァ神の破壊は、彼の恩寵の現れです。そして彼は破壊者として、その人にのしかかっている重荷を取り除くだけでなく、その重荷をご自身で背負うのです。このシヴァ神の側面は、乳海攪拌の物語に見ることができます。
乳海攪拌において、デーヴァたちとアスラたちが不死身のアムリタを手に入れるため奮闘していました。シヴァ神は、発生した「ハラハラ」という毒を、喉に飲み干しました。「ハラハラ」は、普通の毒とはかけ離れたものです。それは全宇宙を荒廃させるほどの危険をはらんでいました。しかし、シヴァ神の祝福により、ネガティブ性とも呼べる毒が、デーヴァたちにも、アスラたちにも何の影響も与えませんでした。毒を飲み干したために、シヴァ神の首は青くなりました。以来彼は、「ニーラカンタ(青い喉のお方)」とも呼ばれています。
私たちの蓄積した消極性の破壊と、私たちの負担の肩代わりに加え、シヴァ神は霊的なプライドの破壊者でもあります。シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダも教えているように、私たちの歩みにおける最大の障害は、最大でなくとも間違いなくその1つに挙がるのは、霊的なプライドです。シヴァ神は、このプライドの破壊者であり、その征服者です。バギーラタとガンガーのストーリーが、見事にそれを物語っています。
カーマ・デーヴは、愛の神です。この「カーマ」は、「欲望」や「色欲」を意味します。このストーリーにおいて、シヴァ神がこの欲望を灰へと焼きました。絶対者に至る妨げとなるもの全てを破壊することが、シヴァ神の務めです。シヴァ神の祝福を得ることで、容易に死の恐怖を克服し、マインドが知覚する二元性を超越します。
シヴァ神の破壊は、彼の恩寵の現れです。そして彼は破壊者として、その人にのしかかっている重荷を取り除くだけでなく、その重荷をご自身で背負うのです。このシヴァ神の側面は、乳海攪拌の物語に見ることができます。
乳海攪拌において、デーヴァたちとアスラたちが不死身のアムリタを手に入れるため奮闘していました。シヴァ神は、発生した「ハラハラ」という毒を、喉に飲み干しました。「ハラハラ」は、普通の毒とはかけ離れたものです。それは全宇宙を荒廃させるほどの危険をはらんでいました。しかし、シヴァ神の祝福により、ネガティブ性とも呼べる毒が、デーヴァたちにも、アスラたちにも何の影響も与えませんでした。毒を飲み干したために、シヴァ神の首は青くなりました。以来彼は、「ニーラカンタ(青い喉のお方)」とも呼ばれています。
私たちの蓄積した消極性の破壊と、私たちの負担の肩代わりに加え、シヴァ神は霊的なプライドの破壊者でもあります。シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダも教えているように、私たちの歩みにおける最大の障害は、最大でなくとも間違いなくその1つに挙がるのは、霊的なプライドです。シヴァ神は、このプライドの破壊者であり、その征服者です。バギーラタとガンガーのストーリーが、見事にそれを物語っています。
バギーラタが先祖のために苦行をしていた時、先祖たちを浄化し罪から解放するために、母なる女神ガンガーを地上へ降臨させるという恩寵を得ました。しかし、ガンガー女神は天界を去ることを快く思わず、横柄にも地球を崩壊させるために、何の制限もなく全力で地球へ降りることにしました。これを知ったバギーラタは、シヴァ神に救済を求めました。彼はデーヴィーが問題を引き起こす前に、絡んだ巻き毛の中に彼女を捕らえました。シヴァ神は彼女を謙虚にし、3つの世界に彼女の純粋な水を流しました。
私たちのエゴを切り落とし、カルマを取り去り、ネガティブ性を破壊することで、シヴァ神は私たちの知覚の障壁を取り除き、私たちに究極の一体性を知覚させてくれます。シヴァ神の祝福を受けることで、私たちは神を全ての人の中、、自然のあらゆる側面において、そして無条件に自分の内に見れるようになります。私たちは既に愛であり、それを経験するためには、幻想のヴェールが破壊されれば事足りるのです。ハラ ハラ ハマデーヴ!
私たちのエゴを切り落とし、カルマを取り去り、ネガティブ性を破壊することで、シヴァ神は私たちの知覚の障壁を取り除き、私たちに究極の一体性を知覚させてくれます。シヴァ神の祝福を受けることで、私たちは神を全ての人の中、、自然のあらゆる側面において、そして無条件に自分の内に見れるようになります。私たちは既に愛であり、それを経験するためには、幻想のヴェールが破壊されれば事足りるのです。ハラ ハラ ハマデーヴ!
「ヒンドゥー教の伝統において、私たちはシヴァを“破壊神”と呼びます。彼はすべてを破壊します。“破壊神”と聞くと、人々は少し恐れを抱くかもしれません。しかし、それは善きことのためです。彼は何を破壊しようとも、再び創造する機会を常に与えます。人生の最後に、私たちは死に直面します。私たちは死を大変恐れます。しかし、これはシヴァが訪れる時です。彼は魂が再び生まれることを可能にしてくれます。彼は、あなたが成せなかった全てのことをする機会を与えてくれます。あなたが自己実現のレベルに至れなかったのなら、彼はあなたに再び挑戦するチャンスを与えてくれます。彼はいつでもあなたに機会を与えます。私たちのうち全員が、神を完全に実現する、本当の私たちを実現する地点に至るための最善を尽くすべきです。」-シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ
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