2022年7月22日金曜日

ヴィッタラ神について


  

すべてのテンプルとアシュラムの中心には、ご本尊が据えられます。現在、BMジャパンでは大阪テンプルを設立中ですが、パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、ヴィッタラ神と神妃ルクミニをご本尊とすることを決めました。

ヴィッタラ神は、やんちゃで優しい少年としてのクリシュナ神のことで、一般的に、両手を腰に当てて、煉瓦の上に直立しているお姿で描かれます。このポーズは、物質を超越したすべての支配者、宇宙の主であることをあらわし、煉瓦は人々のグランディング、つまり“物質生活と霊性生活のバランス”を示唆しています。ハートから神を愛し、マインドを常に神に置きながら、日常生活のすべてをセーヴァにするなら、「わたしが、あなたに会いに行く」とヴィッタラ神は約束しています。ヴィッタラ神のユニークさは、帰依者に魅了されて、自ら会いに来てくださることです。いつも帰依者を探し出し、身近にいて私たちを祝福し、護ってくれています。

ヴィッタラ神の冠であるマスタカ・リンガム~首はシヴァ神を、肩~腰はヴィシュヌ神を、尻~足はブランマ神を象徴しています。ヴィッタラ神は人々のハートの中にいて、そのハートが開くのを辛抱強く待っています。やがて純真な帰依者のハートが開き、神の目(第三の目)が開眼すると、全身黒色のヴィッタラ神のお姿が黄金色に輝いて見える、とパラマハンサ・ヴィシュワナンダは言っておられます。

あるとき、ヴィッタラ神はバクタ(献身者)の愛に魅せられて地上に現れ、バクタを称えてこう言いました。

『川が無ければ、この大海をどうつくるのか

星が無ければ、月の壮麗さはわからない

鳥がいなければ、ガルダ(神鳥)の気高さはわからない

ナンディー(乳白色の牡牛)の創造がなければ、シヴァの乗り物は無かった

330万の神々がいなければ、インドラ(神々の王)は豪壮なるものになれたか

バクタの愛が、わたしを偉大にする

バクタがいるからこそ、わたしが輝く』


ブー・ヴァイクンタ(地上の天国)

ヴィッタラ神の聖地、インドのパンダルプールは、「ブー・ヴァイクンタ」と呼ばれています。パンダルプールの寺院では、ご本尊であるヴィッタラ、ルクミニ神の御足に手と額で直接触れて礼拝することができます。プジャーリー(儀式を行う寺院の僧侶)以外の人が内陣に入ってご神体に触れられる、世界的にもきわめて稀な作法といえましょう。このようにヴィッタラ、ルクミニ神と帰依者の間には、完全な自由と純真さがあります。


※ヴィッタラ神のTシャツを着用しているパラマハンサ・ヴィシュワナンダのお写真は、『Bhakti Marga Mauritiusフェイスブック』より転載しました。