2016年7月7日木曜日

パラマハンサ・ヴィシュワナンダが、バクティ・マルガUKのアシュラムを祝福


バーラト・ゴーラヴァ賞受賞のすぐ翌日、パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、バクティ・マルガUKのアシュラムのための敷地を祝福しました。生きたマスターによるアシュラムとその周囲の祝福は、グル・プージャ、アビシェーカム、ラクシュミ・ナラシンハへの特別なヤグナによって行われました。

またパラマハンサ・ヴィシュワナンダは、アシュラムの寺院を司る神は、ナーラーヤナの女性の御姿であるモーヒニー・デーヴィーであると告げました。乳海攪拌の際、デーヴァたちに不死のアムリットを受け取らせ、アスラたちに少しもそれを飲ませないために、ナーラーヤナ神はこの御姿をまといました。



2015年のシュリーマド・バーガヴァタム講義において、パラマハンサ・ヴィシュワナンダが語ったモーヒニー・デーヴィーの美しい物語を、今日ここでご紹介します。パラマハンサ・ヴィシュワナンダ著「シュリーマド・バーガヴァタムのエッセンス(英語)」からの抜粋です。

モーヒニー・デーヴィーの物語

「・・・その時、彼らは目の前に美しい女性、マハ・ラクシュミーよりもさらに美しい女性を見ました。彼女が、モーヒニー・デーヴィーでした。悪魔たちは、彼女の美しさに魅了されました。彼女を見るなり、戦いを止め、アムリットのことさえ忘れてしまいました。それが誘惑の力です。例えばあなたが、「さあ、神の御名を歌おう!さあ、彼に至るために、彼に祈ろう!さあ、あなたに神の愛を上げよう!」など言っても、あなたがそこに美を置いてしまったら、人々は言うでしょう。「自分はそっちを取る。」もし、あなたが一億円を見せれば、人々は「神様は私が死ぬまで待ってくれる。死んだ後で、どうなるか見てみよう。今はここにあるものを楽しもう。」しかし、あなたが死ぬ時、あなたはいかに彼を見れるでしょう?あなたが彼を見ることはないでしょう。あなたは、彼を今見ないといけません!あなたが今実在を見なければ、あなたはそれを見ることは、決してないでしょう。

モーヒニーは、その比類なき美しさとともに、とても優雅に立っていましたが、デーヴァたちは、彼女が主のマーヤ(幻)であることが分かっていました。その時モーヒニーが言いました。「聞きなさい、愛しいものたち。私にそのアムリットの壷を渡しなさい。あなた方の両方に、甘露を与えましょう。」悪魔たちは、彼女にノーとは言えませんでした。魅了された悪魔たちは彼女に、「どうぞ、愛しいお方」と言いました。次にモーヒニーは、彼らに指示を与えました。「2列になってお座りなさい。こちらに半神たち、あちらに悪魔たち。私があなた方全員のもとを通り、一人ひとりに分け前を与えましょう。」モーヒニーは、踊り始めました。なぜなら、彼女は、悪魔たちのマインドを分かっており、彼らがいかに愚かか知っていたからです。彼らは、永続することのない美しさに、魅了されるものたちでした。そのために、主はその様相をまといました。もし彼が、ナーラーヤナの御姿で現れていたら、彼らの注意がいくことはなかったでしょう。

主はご自身でつぶやきました「愚か者たちよ。」彼は、彼らの弱みを知っていました。誰もが、それぞれの弱みを持っていて、主はその全てをご存知です。そのようにして、モーヒニーはアムリットの壷を手に入れ、彼らに与え始めました。最初に、彼女はデーヴァたちのもとへ行きました。彼らの手の上にアムリットを注ぎ、デーヴァたちはそれを飲みました。次に、彼女は悪魔たちの側に行きました。アムリットを自らの力で変容させ、彼らには普通の飲み水を与えました。そのようにして、デーヴァたちはアムリットを得て、悪魔はそれが叶いませんでした。その時は、悪魔たちは何も気づきませんでした。なぜなら、彼女の美しさに、目を奪われていたからです。彼女をそのよう
な目で見ていたがゆえに、彼女がアムリットを水に変えたことが見抜けませんでした。

悪魔たちの中には、ラーフという名の悪魔がいました。彼は、デーヴァたちがアムリットを飲んだ時には、エネルギーに満ち溢れていたのに、悪魔たちには何の変化も起こらないことに気づいていました。そこでラーフは、密かに半神たちの列に紛れ込みました。彼はアムリットを得ましたが、彼がそれを飲み込もうとした時、スーリヤ(太陽)とチャンドラ(月)が、彼が半神ではないことに気づきました。その瞬間、彼らは声を上げて言いました。「モーヒニー、この者は半神ではありません。悪魔です!」モーヒニーは、たちまち変身し、マハ・ヴィシュヌの姿に戻りました。そして、彼はスダルシャナ・チャクラ(円盤のような武器)を投げて、ラーフの頭を切り落としました。

彼の飲んだ甘露のお陰で、頭部は不死身でした。バガヴァーンは、彼の頭を空高く放りました。それ以来ずっと、ラーフは、あなたの人生に暗闇を投じる、8番目の惑星として知られています。日食と月食の際には、ラーフがその復讐のために、太陽と月を隠していると言われています。半神たちは、とても幸せで、主を讃えました。一方で、悪魔たちは、神に対する信仰を完全に失いました。彼らは、私心のためにアムリットを飲む機会を失ったからです。半神たちは、何をしている時も、いつも神を讃え、全てを神に捧げていました。」パラマハンサ・ヴィシュワナンダ「シュリーマド・バーガヴァタムの本質」より


アシュラムに迎えられて鎮座する主神が、モーヒニー・デーヴィーであるため、一人ひとりの霊的求道者たちの神聖な性質は、しっかりと面倒を見てもらえることに、安心していられます。モーヒニー・デーヴィーが、デーヴァたちの幸福の面倒をみてくださったのと同じように。スワミジのアシュラム訪問の写真は、次のリンクからご覧になれます:https://www.flickr.com/photos/bhaktimarga/albums


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