2015年3月14日土曜日

ヴリンダーヴァン巡礼 第2日目


“人々の魂についた泥と街の泥とは実際は全く相容れないものですが
ヴリンダーヴァンの土はあなたの魂を覆った泥を取り除いてくれます。
だから聖者たちはこう言うのです。
「ヴリンダーヴァンの土を、かの主の帰依者たちの御足についた土をを持ち帰れ」”
−シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


巡礼2日目は早朝のギリダーリへのプージャからスタートしました。
こちらのギリダーリはスワミが旅行する際に持っていかれる個人的な神様(デイティ)です。
みなでバジャンやアラティを歌い、デイティのダルシャンを受け、
スワミのお祈りに参加することができました。
これ以上ない1日の始め方です。

ギリダーリについて、またスワミがこの特別なクリシュナのデイティを受け取った際の
素晴らしいお話については今後のブログで紹介します。




プージャと朝食を終えた後、クリシュナ生誕の地マトゥラーへと向かいました。
マトォラーはヴリンダーヴァンから30分ほどの場所にあります。
とても静かで穏やかな雰囲気に包まれています。

主クリシュナはマトゥラーの監獄の中で生まれました。
この監獄は謙虚さを象徴しています。
人々が忌み嫌う環境の中で生まれることを自ら選択した
主の謙虚さを伝えています。
馬小屋を選んだイエス・キリストなど
他の偉大なマスターたちにも同様の謙虚さをみることができます。

クリシュナ生誕の地には寺院が建立されており
素晴らしいことにモスクと並んで建っています。
2つの異なる礼拝堂が仲良く並んでいるのです。
インドの美の1つは
こうしてあらゆる文化が落ち着く場所を与えられることです。
インドが示す宗教的な寛容さは比類のないものであり
世界中へのお手本です。

-バクティ・マルガ キルタン

アシュラムに戻った後、夕方まではリラックスして過ごし
シュリ・ラーダーラマン寺院を訪問しました。
残念ながらちょうど夕方のアラティのために
寺院が閉じられる時間に到着してしまいました。
このまま帰るのももったいないので
数曲歌を歌ってから帰ることにしました。
歌い始めると大衆の人だかりが集まり
予定よりずっと長い時間歌っていました。

素晴らしい時間が過ぎる中、
スワミが前方を指さし寺院が特別な何かを準備していることをほのめかしてくれました。
そしてまさにその通り
本来寺院の奥の大衆からは程遠い場所で行われるアラティですが
ムルティ(神様の像)を一番手前まで移してくれたのです。
スワミ曰く、これはとても稀なことだそうです。
カーテンが開かれるとデイティ(神様)のダルシャンを受けることができ
その後は正式なホーリーのお祝いの始まりです。
色とりどりの水や粉でびしょ濡れになりました。


スワミの教えそしてバクティ・マルガにおいて一際目立つのは
どんな環境においても活気と愛を生み出す能力です。
キルタン(音楽とともにバジャンやマントラを歌うこと)は
神への愛を表現する素晴らしい方法です。
今回はスワミジの恩寵もあり、
その愛を寺院にいた人々にまで伝えることができたのです。


最後にロシア人の友人の言葉を紹介します。
“ヴリンダーヴァンに着いたその日から愛を感じることができ
以来どんどん強く感じています。
今日のクリシュナ生誕の地はとても特別な場所でした。
この後の旅がますます楽しみです。
なぜならクリシュナのリーラ(遊戯)が
毎日解き明かされていっているのですから。”