2016年1月3日日曜日

A Decade of Love「愛の10年」製作秘話(3/3)


「愛の10年」で働いた - 体験

2、3週間以上前に私は、マハーマンダレーシュワル・シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの使命とバクティ・マルガの過去10年を年代順に記録する「Decade of Love」(英語のみ:愛の10年)の本の仕事をする光栄にあずかりました。この本は、グルジと彼のたくさんの帰依者たちの過去10年を凝縮し、豊富な写真とともに伝えています。

本の製作の最後の2、3日の間、私は以前に経験したことがない強い感情を体験しました。章が形を取り、写真のレイアウトが最終決定し、本の形が固まり始めていました。この段階で、私は押し寄せる畏敬の念を感じました。私は以前このように感じたことはありませんでした。フィクションの話を読んだ後、イメージしたことがあるだけでした。

この感情は、愛の使命を見ていた時に涌き上がりました。この使命は、まさに世界中に広がっており、私は今その広がりを実際に見ることができました。それは、昔も今も恩寵によって築き上がっています。神だけが1つにまとめ上げることのできる恩寵です。この使命は、それぞれの帰依者の何千もの個人的な経験を一緒に繋ぎ合わせたもので、それが全て合わさって、この美しい使命を形成しています。


私がこれを感じた時、状況を飲み込むために、立ち止まる必要がありました。この本は、何か聖なるものを垣間見るものでした。全てのピースが一緒になったのを見ることは、本当に恩寵でした。その後30分もの間、私の顔から喜びが消えませんでした!この本を見れば、私たちのマスターと彼の使命は一つであることを、明らかに分かります。バクティ・マルガの使命は、彼の愛の現れです。

まさにこの「Decade of Love」の本のように、バクティ・マルガの成長も、たくさんのピースから出来上がっています。時に、これらのピースは何年もかかって形づくられ、時に、その神のハーモニーは、最後の瞬間にのみ明らかにされます。さらに、それはいつも神の完璧な手の内にあります- グルの完璧な手の内に。



この本は、初期のバクティ・マルガを垣間見せてくれます- シュテフェンスホーフでの始まり、グルジの世界中での仕事を助ける共同体の形成を。この本をまとめていきながら、私たちは、バクティ・マルガ・ファミリーが、年月を経てどのように変化してきたかを見ることができました。世界中でのグルジの仕事を撮った写真を掘り起こしている間、本の製作チームは、思い出話をしました。私たちは、過去10年で起こったたくさんの変化の物語をシェアしました。

私たちがシェアしたそれぞれの話は、私たちに二つのことについて物語っていました。:私たちの人生にこれほど深く、素晴らしいインパクトを与えたこの人物は誰であるのか?そして、バクティ・マルガの一部であったこの年月を通して、どのような素晴らしい変化をしてきたか?です。



私たちが経験した変容は様々でした。それぞれの帰依者が、
深く、心動かす何かを経験しました。それはそれまで世界中の何も、誰もしなかった方法で、彼らの注意をひきつけました。私たちをグルジに導いたそれぞれの状況は、異なっていました - 私たちそれぞれにとって、ユニークなものでした。私たちが経験した全ての霊的なレッスンは、「あなただけに」とラベルの貼られた経験で包装されていました。いうなれば、オーダーメードです。


バクティ・マルガのこの10年を通して変わらないものは、グルジの愛でした。マハント・サティヤ・ナーラーヤン・ダース・ババジがこの本の前書きで書いているように、グルジはしばしば、神の完璧なバクタの役を演じます。 - 信じられないほどに献身的で、熱心に働き、愛一点に彼の焦点を合わせます。人間のハートを開くための彼の献身は、計り知れません。- けれども、明らかではっきりしています。彼の愛は、来る日も来る日も、毎年毎年、絶えず示され、一心に働きます。:次から次に行われるダルシャン、次から次に行われるインタビュー、次から次に行われる巡礼において。

この10年、グルジは、彼が私たちのハートのそれぞれに欠けているパズルのピースであることを、示してきました。しかし、同志の帰依者たちは?人類はどうなっているのでしょう?もし、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの使命が、人類のハートを開くことであるなら、彼の帰依者たちは、必ずやハートを開くことを意味しているはずです。彼らは必ずや、グルが教え示す愛の鏡となっていくことでしょう。


この本を製作している人々のチームで働くことは、このハートを開く甘いサンプルでした。本を作るために一緒に働いている人たちは、それぞれとても才能があり、創造性がありました。この本を製作していく中で、私たちは、強い思い入れのあるデザインのアイディアを持っていました。私たちは、それについて意見の相違がありました。

私たちのチームが体験していたことは、どんなチームでも通常経験するようなことでした。私たちの1つ1つの経験が、このプロジェクトを何らかの形で仕上げるために、私たち全員が決起することを要求していました。それは私たちが思い描く世界の理想モデルと一致していました。「この写真は、このように配置したら一番良く見える。」「私たちはこのフォントを使うべきだ。」「この写真が、この章に欲しいものなのか確信が持てない。」私たちには、意見の相違がありました。
しかしながら、グルジの恩寵を通して、私たちは喜んで「べき」のリストを脇に置きました。私たちはお互いの話を聞き、自分の描く理想像に対して持っていた内なる執着を手放し、そして、一緒に何かを作るために熱心に働きました。一歩一歩踏みしめながら。

一旦、協力の精神に弾みがつくと、当初は意見の相違だったものが、インスピレーションへと変わっていきました。私たちはもはやお互いに障害を与え合うことはしなくなりました。- 私たちは、お互いに、土台となっていくアイディアやハードワークを出し合いました。本の最終形態を一緒に作っていた最後の2、3時間、チームは調和していました。私たちは、一体性を持って一緒に働きました。それは見ていて美しいものでした。


グルジの使命の今後を、想像することは困難です。- 私たちはこんな短い時間での大きな変容を体験しました。共同体の成長に伴い複雑さが増す中、未来に何が起こるか私にはわかりません。彼との直接の出会いを通して、彼の帰依者たちの言葉や行動を通して、より多くの人がグルジに惹きつけられていくことでしょう。バクティ・マルガは成長していきます。- 私たち帰依者の「ファミリー」は、時を経るに従って、もっといろんな所や人々に届くためのネットワークとなっていくでしょう。しかし、どんなチャレンジが私たちを待ち受けているのでしょう?どんな「過程」を通っていくのでしょう?- 個人として、そして共同体としても。確かなことは、グルジだけが知っています。

はっきりしていることは、グルジがいつも私たちを愛していくだろうということです。そして私たちは彼がしているように、いつももっと愛そうとしなければなりません。- 無条件に。10年を要約したこの本で働いたことで、「愛そうと試みること」が、私たちができること - 私たちでもやり方をしっていることだと、私にはわかります。愛は、永遠で無限の謎です。- 素晴らしく不可知の神ご自身の本質です。しかしながら、私たちの道は、神への献身-愛への献身です。

私たちの道は、バクティ・マルガです。もし私が、この道の過去10年を振り返ることで何か学んだとするなら、グルの恩寵を通して、私たちは自分たちの歩みを振り返り、自分たちが最も素晴らしい方法で、「愛・忍耐・一体性」を経験できていたことに気づける、ということです。- サンジェイアーナンダ


「A Decade of Love」が、今、入手可能であることをお知らせできることは、私たちの喜びです。SPNに今度お越しの際、バクティ・ショップで見つけてください。良いお年をお過ごしください!

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