2015年5月28日木曜日

マハ・ラクシュミ・ヤグナ その2 シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダのスピーチ


シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダはシュリー・ピータ・ニラヤにおいて
最初のブーデヴィ・ヤグナを2009年の5月に行いました。
過度な負担を負っている母なる地球にポジティブなヴァイブレーションを送ることがその目的です。
ブーデヴィ・ヤグナはその後4回行われた後、
2014年に彼はその名称をマハ・ラクシュミ・ヤグナへ変更しました。
先週末ちょうど2回目のマハ・ラクシュミ・ヤグナがシュリー・ピータ・ニラヤで行われました。


2014年のマハ・ラクシュミ・ヤグナの最初に
シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダがこう話してくれました。

「ヒンドゥのカレンダーにおいて5月は
マハ・ラクシュミにとってとても縁起が良い月です。
みなさん知っている通り、シュリー・ピータ・ニラヤはマハ・ラクシュミの住処です。
2009年から毎年ブーデヴィを礼拝してきましたが、
実のところブーデヴィとシュリーデヴィに違いはありません。
どちらも同じマハ・ラクシュミの2つの御姿です。」

「マハ・ラクシュミは乳海の撹拌によって現れました。
乳海の撹拌は何を象徴しているでしょうか?
マインドとハートが撹拌されると霊的な富が目を覚まします。
その霊的な富がマハ・ラクシュミです。
彼女が目覚めるとすべての霊的性質も一緒に持ってきてくれます。」


今年のマハ・ラクシュミ・ヤグナの始まりにおいて
シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダはマハ・ラクシュミに関するスピーチを行い
この母なる地球のためのイベントの重要性を力説しました。
以下がそのスピーチの要約です。


マハ・ラクシュミの2つの形態:ブーデヴィとシュリーデヴィ

「マハ・ラクシュミは物質的そして霊的富の女神です。
彼女は繁栄、英知、富、多産性、寛大さ、勇気、その他の多くのギフトをもたらします。
彼女は美、魅力、気品の女神でもあり、
ヴァイシュナーヴァの伝統において彼女は主ナラヤナと人間との仲介役とされています。」

「マハ・ヴィシュヌが地球に化身する際には、マハ・ラクシュミも必ず一緒に化身します。
完全なるマハ・ラクシュミとして、もしくはブーデヴィとシュリーデヴィの2つに分かれるいずれかの方法で。
ヴェンカテシュワラのケースでは
アパラ・シャクティとパラ・シャクティとして、この2つが顕現しました。
アパラ・シャクティはブーデヴィとしてのマハ・ラクシュミ。
アパラは創造、つまり物質的なものの一切を象徴しています。
パラ・シャクティはすべての霊的な性質の顕れです。
両方がマハ・ヴィシュヌの胸の中にいます。」


乳海撹拌と霊性の道における浄化

「乳海撹拌は何を意味しているでしょうか?
あなたが霊的な道を歩み始めると、いつも最初にマインドに生じるのは毒です。
プライドや横柄さ、罪悪感やあなたの内深くに潜むあらゆるネガティブなものです。
あなたが決して見たくないものですが、それはそこにあるのです。
霊性の道においては、あなた自身を清めなくてはいけません。
ナラヤナに近づくためには自分を浄化する必要があります。
あなたが浄化されていないと難しいのです。

主シヴァはその毒を飲み干しました。
なぜなら彼にはその全ての内なるネガティブな性質を
破壊する性質が備わっているからです。
しかしそれが最終目標ではありません。
最終目標はさらに偉大な何かですから、
それは常に前進し続けることを意味しています。
霊性の道を歩んでいる人に頻繁に見られるのが
ちょっとしたポジティブさを内側に発見しただけで、
「ああ、これだ。私はついに到達した。他に何もすることはない。」
と感じてしまうことです。
あなたはその時幸せです。もちろんそれは良いことです。
あなたは自分のためになる特定の現実を築きますから良いことです。
しかしそこからあなたはさらに進まなくてはいけません。
より手に入れるべきより深遠な何かが、より偉大な何かが存在します。
主ナラヤナのヴィジョンを見るまで、自分の道を突き進まなくてはいけません。
その恩寵を獲得しなくてはなりません。
実のところ、恩寵とは既にあなたの内に存在する何かであり、
外に出るのを心待ちにしています。
それが、アムリタです。」


マハラクシュミの16のギフトと最終目標

「マハ・ラクシュミは16のギフトを与えてくれるお方です。
名声、知識、勇気、強さ、勝利、良き子供、富、食物の豊かさ、幸福などです。
しかし彼女は同時にギフトを受け取ったものを惑わすお方でもあります。
霊的な道においてあなたは何らかのギフトを手にし、あなたは前進し成長します。
しかしそれであなたが自由になったわけではありません。
それが最終目標ではないからです。
あなたは木こりのお話を覚えていますか?(“Just Love 2” p.27に掲載)

(※聖者から森のさらに深くに行けと言われた木こりが、次々と銀や金を見つけ、
それでも満足せず、聖者の言葉を頼りに深くまで探しに行ったというお話。)

このお話は、ダイヤモンドで一杯の洞窟に彼が辿り着いたところで終わります。
彼は満足しきって洞窟から出てきて周囲を見渡すと
もう森のさらに深くに行ける道はありませんでした。
その時、彼は聖者が言ったことの意味を気付いたのです。
“あなたに秘密を教えよう。森の中には偉大な宝がある。
森のさらに深くへと行きなさい。そうすればあなたはそれを受け取るでしょう。”

この話は単なる物質的な利益についての話ではありません。
このダイヤモンドは究極の彼自身を象徴しています。
さて、マハ・ラクシュミはこれらのすべての宝を象徴していますが
同時に、子供たちの面倒をみる母も象徴しています。
主ナラヤナに全てを委ねるものは何の心配もいらない、とされるのはそのためです。
マハ・ラクシュミがそのすべての面倒を見てくれるからです。
たとえそのために天を去って地球に転生する羽目になってもです。」


母なる地球へ捧げる祈りのプンニャ

「最近世界で起こっている大きな変化について、あなたも感じているはずですから
祈りを母なる地球に捧げなさい。
ヤグナをしている時には、そのヴァイブレーションを彼女に送りなさい。
“せっかく来たのだから、ご利益を受け取らないと。あますことなく自分で享受せねば。”
などと自分のことだけ考えていてはいけません。
あなたが他にも分配できるようにと、彼女は必要以上に与えてくれるのです。
もちろん物質のように“オーケー。自分の分はこれ。あとは全部あげる。おしまい。”
という風にはいきません。
あなたのサーダナを通して、つまりあなたが唱えるマントラを通して
あなたは受け取り、また分配することができます。

この祈りを押し上げ、世界へと巡らせなさい。
すべての人がそのご利益を得られるように、みなが平安になるようにと。
そしてすべての人のハートに真に平安が訪れますようにと。
今日私たちが祈りを捧げるマハ・ラクシュミが真の英知を人々に与え、
自分は人間であり、動物のように振舞うべきではないことを、彼らが思い出すことができますように。
人々が酷い行為をするのは、彼らが自分自身について平安でいられないからです。
自分を愛することも、信じることもできないのです。
内なる感覚を信じることができずにいます。
だから他人も信じることができません。
神を信じることもできません。」


「ですからこの祈りを母なる地球へ捧げましょう。
この祈りがあれば、彼女はそれを増大させ、全員に送ってくれます。。
今全員と言ったのは、今日ここにいる参加者だけでなく
ここにいない人たちのことも含んでいます。
また、亡くなった人々もこの恩恵を受けることができます。
なぜなら彼らは肉体を持って生きている人々よりも
ヴァイブレーションに対し敏感だからです。」

このイベントの終わりに、この2日間の母なる地球への祈りのプンニャを、
貧しい人々や、病で苦しむ人々、私たちの親族や友、私たちを愛する人々、愛さない人々、
全人類へと捧げるために、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダの導きにより全員が瞑想を行いました。

---

バクティ・マルガ10周年記念祭へのお知らせ
※日本人で参加を考えている方のためにメッセージを更新しました。
http://vishwananda-japan.blogspot.jp/2015/04/10201571012.html