2016年8月19日金曜日

パラマハンサ・ヴィシュワナンダとの約束

「今日のように、いつであれダルマが衰退しかけた時、不徳が氾濫する時、その時私は、自ら降誕する。」シュリ・クリシュナ:バガヴァッド・ギーター第4章7節


主クリシュナが、バガヴァッド・ギーターをアルジュナへ語った時、彼はアダルマ(不徳)が勢いを増していた時代を生きていました。カムサのような悪魔たちが混乱を引き起こし、クルのような王朝は、不徳な後継者たちの手により、荒廃していました。ゆえにシュリ・クリシュナは、マハーバーラタの戦において、悪魔を倒し、パーンダヴァたちを勝利へと導きました。


今日、私たちはアダルマの蔓延した時代を生きています。人々の内なる悪魔たちが、暴力や残忍な行い、その他のネガティブな行為の中に現れています。パラマハンサ・ヴィシュワナンダが、絶えず声を上げている問題は、動物たちに対する残虐行為です。

スワミをツイッターでフォローしている方々は、人間に消費されるためだけに育てられた動物たちが、どのような待遇を受けているかの現実を、見たことがあるでしょう。

最近、グルプールニマにおいて、パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、この件に関して短いスピーチをし、帰依者に1つのお願いをしました。それは、世界中の帰依者たちや人々にも関係するものです。





2016年7月19日グルプールニマからの言葉

SV「ジェイ・グルデーヴ、皆さん!もし私が1つのことをお願いをしたら、守ってくれますか?」

聴衆「はい。」

SV:「約束できますか?」

聴衆「はい。」


SV:「本当ですか?」

聴衆「はい。」

SV:「何人が本当に約束していますか?残りは?(聴衆笑)

その“1つのこと”Tとは、菜食主義を広めることです。人間は動物を殺すべきではないというメッセージを広めることです。約束できますか?」


聴衆「はい。」

SV「よろしい!」


聴衆「(手を叩いて)ハリ・ボール」

SV「自分の舌を満たすために、人間は動物への残虐行為を後押ししています。本当に見るに耐えないものです。平和が欲しいのなら、私たちはマインドを変えないといけません。そうですね?

そしてマインドを変えることは、簡単ではありません。しかし、感覚をコントロールすれば、それが簡単になります。バガヴァーン・クリシュナが、ギーターで言っているように、マインドをコントロールしたいなら、感覚をコントロールすることから始めます。サトヴィックな食物を自分の内側に取り入れ始め、人々がベジタリアンになるよう奨励しなさい。それによって、この変化は、マインドに反映されてくるでしょう。

あなたが自分の内側に入れるものは、マインドにも同様に、とても深い影響を与えます。ですから、この世界のあまりの残虐さは、私たちが摂取しているものにもよっています。一方で、ベジタリアンの人々は、内面にそのような攻撃性はありません。彼らはより穏やかで落ち着いています。こういうところに、いかに人がマインドの状態を変えられるか、そして自分の考え方を変えることができるか、はっきりと見てとることができます。それはよき世界のために。平和と愛に満ちた世界のために。それゆえ、まだベジタリアンでない人は、どうかベジタリアンになってください。皆さんそうですよね?あっていますか?」

聴衆「はい。」

SV「よろしい。さあ、今約束しましたね?」
聴衆「はい。」

SV「あなた方を追いかけて背中をつつくようなことは、しなくて良いことを願っています。まあ、母なる自然が、それは私のためにやってくれるでしょう。自分自身でやる方が良いでしょう。もし、彼女がそれをやると、彼女は彼女なりのやり方がありますから。マーヤ・デーヴィーは、とても強力です。皆さん知っていますね?彼女に追われないようにしなさい。私としたこの約束のために、変わりなさい。善良なものが、あなたのもとに来ることに気づくでしょう。
 


母なる自然の祝福が、あなたへと流れるでしょう。それと一緒に、ギリダーリジの恩寵と祝福までも。なぜなら、彼は動物たちの偉大な守護者だからです。何度も、主は動物の姿をまといましたね?今夜は、デーヴィー・ラーニー、バヴァ-ーニ、そしてシェンがマハ・ヴィシュヌの顕現についてのダンスを披露しました。マツヤ、クルマ、ヴァーラハ、ナラシンハについてです。彼らは皆、動物でした。

あなたの肉体は、その完全な輝きと愛とともに、主ご自身が住む寺院です。すべての人に、この神聖さを思い出させ、肉体を健康に保ちましょう。

それがお願いしたい“1つのこと”です。他にはありません。

ジェイ・グルデーヴ




ベジタリアン/ヴィーガンになり、肉を食べない食事を支持することで、人はたちまち、世界が癒されポジティブに変容する助けとなります。総じて個人と世界にもたらされる効果は、目覚しいものです。以下はいくつかの事実です:

2006年のリポートより、国連は食料のために動物を養育することは、世界中の車とトラックを合わせたものより多くの温室効果ガスを発生させると報告しています。1

1キロの肉を生産するために必要は水の量の推定値は、13,000リットル 2 100,000リットル3といわれています。いずれにせよ、1キロの小麦を生産するために必要な水の量が、1,000リットルから2,000リットルということを考えれば、ダメージは明白です。


いくつかの研究により、植物ベースの食事は、新陳代謝を増加し、食後少なくとも3時間においては、肉ベースの食事よりも16%も早く肉体がカロリーを燃焼します4

英国とドイツの大規模な研究により、肉食よりもベジタリアンの方が、ガンにかかる確立が40%も低いことが示されています。5-7  



パラマハンサ・シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダのすべての帰依者が、菜食主義とヴィーガン主義(完全菜食)を広め、地球とその住民が向上する助けとなりますように。ジェイ・グルデーヴ!




「善良なるものの救済と、悪事を働くものの破壊のために、正義の王権を取り戻すために、私は時代から時代へと生まれる。」主クリシュナ、シュリーマド・バガヴァッド・ギーター第4章7節

参照

1. “Livestock a major threat to environment,” United Nations FAO Newsroom, Nov. 29, 2006:http://www.fao.org/newsroom/en/news/2006/1000448/index.html
2. Food and Agriculture Organisation. 22nd March 2007. FAO urges action to cope with
increasing water scarcity. Rome. http://www.fao.org/newsroom/en/news/2007/1000520/index.Html(link is external)
3. Pimental, D., Houser, J., Preiss, E., White, O., Fang, O., Mesnick, L., Barsky, T., Tariche, J.S. and Alpert, S. 1997. Water Resources: Agriculture, the Environment, and Society. Bioscience. 47 (2), 97-106.
4. Saunders, Kerrie K. 2003. The Vegan Diet as Chronic Disease Prevention. New York, NY: Lantern Books
5.Thorogood M, Mann J, Appleby P, McPherson K. Risk of death from cancer and ischaemic heart disease in meat and non-meat eaters. Br Med J. 1994;308:1667-1670.
6. Chang-Claude J, Frentzel-Beyme R, Eilber U. Mortality patterns of German vegetarians after 11 years of follow-up. Epidemiology. 1992;3:395-401.
7. Chang-Claude J, Frentzel-Beyme R. Dietary and lifestyle determinants of mortality among German vegetarians. Int J Epidemiol. 1993;22:228-236.
Facts and References found at: https://www.downtoearth.org/go-veggie/environment/top-10-reasons and http://www.pcrm.org/health/diets/vegdiets/vegetarian-foods-powerful-for-health



シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ日本ダルシャン特設サイト